介護の仕事

介護福祉士の給与明細を公開

私は現在、特別養護老人ホームで介護福祉士として働いています。一般的に介護職は『低賃金だ』と思われていますが、実際のところどうなのでしょうか?ここでは、実際に給与明細を公開して、介護職の給料事情をお伝えしたいと思います。

介護福祉士の給与明細を公開

この記事執筆時点で特別養護老人ホームで働いている私の給与明細を公開します。主な内容や私の勤務状況は↓の通りとなります。

勤務状況 旧型(多床部屋)の特別養護老人ホーム ※社会福祉法人
勤務年数 勤続8年目
※年齢は42歳、勤続点数ともにこの記事掲載時点
家族構成 本人、妻と子ども2人の計4人暮らし
※妻はパート
住居 持ち家(戸建て)
手当 ●扶養手当●住居手当●通勤手当●早番手当 等
ボーナス ●6月(2.0ヶ月分)
●12月(2.2ヶ月分)
●3月(約0.3ヵ月分、『期末手当』という名称
処遇改善加算 ●A判定(金属8年以上)25,000円
●B判定(介護職)9,000円
●C判定(介護職以外の職員、勤続1年未満の介護職員など)3,000円
※3・7・11月に、4か月分がまとめて支給される

処遇改善加算による支給については、先日厚生労働省が施設単位で支給割合を決めてよいという通達を出したため(A判定がB・C判定より多ければいい、という内容)、今後の支給額はこの記事掲載時点ではわかりません。

ボーナスについては、額面通りであれば4.2ヵ月分/年なのですが、私の働いている特別養護老人ホームでは3月に期末手当という特別な手当があり、割合的には0.3ヵ月分に相当するため、年額換算では賞与が4.5ヵ月分となります。ただし、コロナの影響でショートステイおよびデイサービス利用者が極端に減少してしまい、その減額分を法人全体で処理するため、令和3年度の夏のボーナスは減額されてしまいました。

2021年6月の給与および賞与(ボーナス)明細


2021年7月の給与明細

2021年8月の給与明細

いかがでしたか?特別養護老人ホーム勤務の中年の介護職員の給料は、やはり安いですか?それとも『けっこうもらえるんんだ』と思いましたか?ちなみに、休日は年間120日は完全に保証されており、有休も自由に使えます。実は、私にとってこの休日の多さが現在の施設で働き続ける最大の理由なんです。

子どもがまだ小さいので、休みが多いのは本当に助かります。それに、FIREを目指すための副業にも時間を割くことができます。そういった自由時間を確実に作ることができると考えた場合、年間での手取り額はおよそ330万円ほどになり、副業や投資と合わせると手取り額は平均して400万円を超えます(ちなみにこれまで最も多かった手取り年収は500万を超えたあたりです)。

そこそこの会社で働いていれば、これは決して多くはなく、むしろ少ない方ともいえるのですが、厚生労働省のデータによると、全世帯の所得金額の中央値は437万円であること、また、年間で120日以上の休みが保証され、かつ残業もほとんど無いことを考えると、特に生活に困る事もなく、家族との時間も確保できて毎年旅行にも行けている(これ重要!)事を考えると、それなりに有意義な生活を送れているのかな、とも思います。

介護職に興味を持たれた方は、『介護福祉士になって良かったと思うこと』もぜひご覧ください。

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